みなさんこんにちは。
さて、先般、菅政権がスタートしましたね。
菅さんといえば「携帯料金はあと四割下がる」で有名ですが、この発言があってからしばらくして各キャリアの料金体系が見直され、さらに5G標準でもう一度改定されました。が、依然として高いとし、今月の会見でもかなり強気の姿勢でいます。
菅氏 携帯料金 めぐり「電波料見直しも」
おそらく、安倍政権踏襲の中にあって唯一と言える菅さんの独自の施策なので、ここは強く推進していくようですが、果たしてうまくいくのでしょうか。そしてそもそも必要なのでしょうか。
今回は携帯キャリアの状況を踏まえて、私たちユーザーがどう考えるべきかを書いていきたいと思います。
目次
そもそもキャリアの料金は既に安くなっている(ただし条件付き)
そもそも論ですが、キャリアの料金は今も高いのでしょうか。
ROYがキャリア(ソフトバンク)を使っていた時は大体月8000円くらいでした。今も単身で契約した場合は同じくらい〜10000円の料金がかかります(もっと安いプランもありますが、通信容量制限が1GBだったりと、とても実用に耐えないので除外)。
これだけ見ると全然安くないじゃん、と思いますが、実はキャリアには家族割引+光回線の抱き合わせという逃げ道があります。ここではあえて細かく話しません(調べるかショップで聞いてみてください)が、キャリアは家族三人以上で家族割引を組むと、一人あたりの料金は5000円〜6000円代くらいにまで抑えられます。これでも高いじゃん、と思うかもしれませんが、そもそもキャリアには、
・常に高速で安定した使い放題の通信回線
・豪華な付帯オプション(保証やポイントサービスや特典)
といったメリットがあります。
特にオプションは結構豪華です。例えばソフトバンクであれば、ヤフーショッピングでの買い物でPayPayポイントが通常の10倍貯まります。
(家族割前提で言えば、)自分のライフスタイルに合わせてオプションを活用していけば決して「高すぎる」というものでもないのです。
格安SIMという逃げ道も選べる
それでもキャリアの料金は高い、と感じる方には、格安SIMという逃げ道もあります。
色々な会社がありますが、普段使い(3GB〜12GBの通信容量)であれば大体1000円〜3000円の価格帯で収まります。
ROYのオススメは、
・ワイモバイル
・UQモバイル
・OCNモバイルONE
の3社です。(まあトップ3並べただけですが)
迷ったらこれらの会社から選びましょう。
一応デメリットとしては、
・5G対応は当面ない
・大体ネットでの契約になる(店舗のある会社もあり)
・通信速度がキャリアよりも遅く、ムラがある
といったことが挙げられます。
が、本当に毎月の料金を下げたいというのであれば、受け入れられるレベルのデメリットであるはず。
最大の問題はユーザー自身がこういう選択肢を調べて選択できていないこと。というか、これを選べない人が多いからこそ、シンプルスマホという情弱ビジネスがいつまで経っても成立しているのかなと思います。
まずは『キャリアのサービスは使いたい、でも料金は高いのはイヤ』というのはこの選択肢がある以上ムシが良過ぎる、という意識を持つことが大切です。
改善は必要だけど、キャリアの力を無駄に削ぐ必要はない
確かにキャリアは明らかに談合しているような価格設定で値段が下げ止まりしているし、サービスについても今以上に拡充していく必要はあるように思います。しかし、今は5Gの回線整備でどのキャリアもかなりの資金を投入しているはず。こんなときにそもそも値段を下げろ、というのは、利益を追求するキャリアにしてみればちょっと厳しいでしょう。前述の通り条件つきでは安い場合も作っていますし、無理に進めることでユーザーに対していい結果が返ってくるとは思えません。
また、あえてちょっと論点を外して経済的な視点で言えば、一種プラットフォーマーでもあるキャリアは割と日本経済の中では重要なポジションにいるので、必要以上に力を削ぎ落とすようなことをしない方がいいとも思います。(技術投資にも積極的なところですし…)
もしそれでも何かやらないと気が済まないのであれば、例えばショップが多すぎるから統合したりして減らそうよとか、国内版と海外版でSIMの挿せる数を同じにしよう(1機種で仕様の異なる無駄なモデルをメーカーに作らせるな)といった、キャリアやメーカーのコストを下げさせる(かつ、各キャリア単体では取りづらい)ような施策を具体的に協議するような方向に舵を切れないのでしょうか?
ただ単純に「なんとかして値段を下げろ」というのは、デジタル化推進を謳う政府としてはちょっと丸投げが過ぎる気がします。
菅首相 デジタル政策の有識者らと意見交換 | 菅内閣発足 | NHKニュース
まあ、ROYがこんなところで滅茶苦茶言わなくても、見えていないところで上記のようなやりとりがあるということも想像はつきます。
ただ、だとするならもう少し政府は違った視点で政策を考えている、と発信して欲しいです。何度も言いますが、料金については既に格安SIMという選択肢があるので、そこまで声高にやるものではありません。
(しかも総務省は格安SIMを推進しているはず)
それでは今日はこの辺で。
ではまた(^^)/~~~